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「何だか、疲れてるみたいね。直ぐに準備するから待ってて」
水樹は、椅子を勧められ素直に座っている。
ミナは、小声で、
「お兄ちゃん、どういうことなの?」
と、経緯を尋ねるが、その表情に咎める素振りは、ない。
「あぁ、林の中に倒れたんだよ。ムリエカの子らしい、行くところなさそうだったから連れて来たよ。なんだか事情が、有りそうなんだけど…ほっとけなくってさ、まあ、何時ものお節介が始まったってわけ、よろしく頼むよ」
水樹の方を見て
「そういえば、名前教えてなかったね。
僕の名前は…」
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