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頬に暖かさを感じて目が覚めた。
(ここは、どこだろう?
ああ私、死んじゃったんだっけ?
車に轢かれちゃったんだもんね。
って事はここって、死後の世界?
何かこの状況で我ながら嫌に冷静だな。)
そろそろと、起き出し、周りをキョロキョロと見回す。
どうやら、地面に敷いてある布の上に寝かされていたらしい。
地面は、砂地である。
そばに焚き火が、パチパチと燃えている。
「うっうっ寒い。
死んじゃったのに寒さなんて感じるのかな?にしても天国にしては、ちょっとせこい感じだなー。
まさか、地獄?
ハハハッ、まっさかー。」
顔をいくぶんひきつらせながら水樹は、今まで生きてきた16年の人生で仕出かした悪事?の数々を思いだそうと懸命になっていた。
砂をサクサクと鳴らしながら誰かが近づいているのさえも気付かないほどに…
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