ハジマリの夏

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    「おーい坂城?大丈夫か?」   「え!?へぁ!?」   私の回想はその声で終わりを告げた。   「坂城、何回呼んでもシカトなんだもん。しかもなんか表情がコロコロ変わるし、ケーキかなんかに変なものが入ってたのかと思ったよ。ほら、家ついたよ」   「あ!ごめん!って私表情変わってたの!?」   その問いに栄口クンはうなづく。うっわー恥ずかしい。私があたふたしていると栄口クンは笑ってじゃあねと言ったから、私もじゃあねとありがとうを告げて家へ入っていった。   「唯華お帰りなさい。ご飯できてるよ」   家に入るとおばあちゃんがおかえりと言ってくれた。私はただいまと言って、一緒に夕食を食べるべくその足でダイニングへ向かった。
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