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確かに新吾は男性顔が骸骨に見えた。だから手を払いのけた。
しかし気が付き、男性の顔を見ると元に戻っていた。
「まぁ気のせいか。ついに幻覚まで見るようになったか。
俺……末期か…?」
新吾は我が家に着いた。
一軒家で父が国会議員のため、でかい。しかし新吾は生まれた時からこの家なので特別でかいとは思わない。
「ただいま〰」
「あ!おかえり〰。遅かったじゃない。何かあったの?」
「ん?別になんも。ちょっと長く見てただけ。………それより杏姉、その格好は?」
「なにって、コスプレよ。コ・ス・プ・レ。明日これで行くんだからぁ」
杏姉はナース姿で新吾を出迎えた。しかも胸が強調されている感じだった。
杏姉はいわゆるヲタクだ。歳は新吾より7つ上。
かなりの美人でコスプレにハマっており、オタク達の中で人気が出ていて、最近ネットでも騒がれている。
「恥ずかしくないのかよ…」
新吾は赤くなった顔を隠しながら階段を上がっていった。
「あれぇ?新吾には刺激が強すぎたかしらぁ」
「う、うるさいっ!!」
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