俺の日常

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 とりあえずユウにパンと適当なものを買ってきてくれるようメールをして、ついでにテレビに映ってたことも報告してやった。 「さて、と」  狭い部屋の中だと居る場所が限られていちいち動く手間が省けていい。テーブルの脇にある鞄に手を伸ばして、中からノートパソコンをとりだす。仕事でもしようと思い、とりあえず電源を入れる。  これでも一応小説を書いてる身だ。担当者にいつも良くして貰っていて、本当にありがたい。 『以上で中継を終わります!』  気付けばテレビはまたスタジオの中に居るアホっぽい司会者を映していた。そいつを見たら何故か不快になってきてテレビを消した。 「あー……」  原稿の続きを書こうと画面に向かい合ってから数分、長い溜め息を吐いてからソファに寝そべる。天井は高いなんて言えないけど、低いとも言えない。そんなことを考えながら俺は眠りに落ちた。  こうした日常が、俺の予兆。
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