ヒレンネレイトシュール

6/11

710人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
跪いていないのは、老婆が引き連れて来た者と連れて来られた二十人だけだ。 「おおばば様、この者達が新たなマホロ達です」 一人の男が言った。 リレンが、おおばば様と呼ばれた老婆の前に進み出た。 「おおばば様、ご足労頂きありがとうございます。今、この者達にこの世界のことを説明していたところでございます」 おおばば様は頷いた。 「ご苦労様です。さて、わしを紹介してくれるかな」 おおばば様に会釈すると、リレンは未来達に向かって言った。 「この方は、私達の長。スクイシャル・メレナの代表であるおおばば様よ。スクイシャル・メレナでは、長老評議会という議会が政治を行っているの。おおばばというのは、長老評議会で一番偉い人のことよ。日本でいう総理大臣ね」 おおばば様は優しく微笑んだ。 「よく来られた。マホロの子らよ」
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!

710人が本棚に入れています
本棚に追加