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跪いていないのは、老婆が引き連れて来た者と連れて来られた二十人だけだ。
「おおばば様、この者達が新たなマホロ達です」
一人の男が言った。
リレンが、おおばば様と呼ばれた老婆の前に進み出た。
「おおばば様、ご足労頂きありがとうございます。今、この者達にこの世界のことを説明していたところでございます」
おおばば様は頷いた。
「ご苦労様です。さて、わしを紹介してくれるかな」
おおばば様に会釈すると、リレンは未来達に向かって言った。
「この方は、私達の長。スクイシャル・メレナの代表であるおおばば様よ。スクイシャル・メレナでは、長老評議会という議会が政治を行っているの。おおばばというのは、長老評議会で一番偉い人のことよ。日本でいう総理大臣ね」
おおばば様は優しく微笑んだ。
「よく来られた。マホロの子らよ」
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