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「俺は、『カルトラス・ガドー』攻撃部隊八番隊隊長だ」
濃い紫のローブを着た、賢そうな人が言った。
「私は、『サハレ・ルーク』特別部隊所属の者です」
薄い水色のローブを着た、おとなしそうな人が言った。
「私は……」
自己紹介は続き、全員で十二人の魔法使いがいた。どうやら、ここにいるのは全員隊長かなんらかの偉い人らしい。
「あなた達も、自己紹介をしてくれるかしら」
リレンの瞳は未来を見ていた。
未来は慌てて言った。
「わ、私は氷見夜未来です」
「私は西田沙也加です」
ほかのみんなも自己紹介した。
「俺は香芝公太」
中一の時、同じクラスだった奴だ。未来は香芝が嫌いだった。香芝は一年の不良のリーダーで、よく未来に嫌な事を言って来るのだ。
香芝の後から、次々と自己紹介していく。
「私は………」
連れて来られていたのは、やはり同じ中学校の人々だった。
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