ヒレンネレイトシュール

9/11
710人が本棚に入れています
本棚に追加
/255ページ
「俺は、『カルトラス・ガドー』攻撃部隊八番隊隊長だ」 濃い紫のローブを着た、賢そうな人が言った。 「私は、『サハレ・ルーク』特別部隊所属の者です」 薄い水色のローブを着た、おとなしそうな人が言った。 「私は……」 自己紹介は続き、全員で十二人の魔法使いがいた。どうやら、ここにいるのは全員隊長かなんらかの偉い人らしい。 「あなた達も、自己紹介をしてくれるかしら」 リレンの瞳は未来を見ていた。 未来は慌てて言った。 「わ、私は氷見夜未来です」 「私は西田沙也加です」 ほかのみんなも自己紹介した。 「俺は香芝公太」 中一の時、同じクラスだった奴だ。未来は香芝が嫌いだった。香芝は一年の不良のリーダーで、よく未来に嫌な事を言って来るのだ。 香芝の後から、次々と自己紹介していく。 「私は………」 連れて来られていたのは、やはり同じ中学校の人々だった。
/255ページ

最初のコメントを投稿しよう!