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次の日、リレンが約束通り迎えに来た。
「みんな、集合!!」
リレンは部屋の中に居てもよく聞こえた。慌てて未来が部屋を出ると、同じようにみんなが部屋から出て来た。
「ふぁい」
「はぁい」
「へいへい」
みんな眠そうだ。きっと、眠れなかったんだろう。未来もなかなか寝付けなかったせいで、今とても眠い。
リレンは未来たちを見回すと、急に大声を上げた。
「香芝君、火野君、立花さん。ローブを着なさい」
名指しされた三人は、急いでローブを着に部屋に戻っていった。
未来達のローブは、水色の動きやすいローブだ。
「さて、行きますか」
みんなが揃ったのを確認してから、リレンは歩きだした。
十五分ほど歩くと、大きな門の前が見えてきた。
「ここが、あなた達の学校よ。ここで三年間、いろんなことを学ぶのよ。ここは、あなた達みたいに連れて来られた人は勿論、普通の魔法使いの子供も通っているわ。さてと、私はここまでよ。みんな、いってらしゃい」
リレンは笑顔で、手を振っていた。
未来たちは不安げに、門をくぐって校内に入って行った。
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