第1章~条件~

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「どーしてくれんだよ! ハルが食うの遅いからじゃねーか」 「そ~だね。 早くバスケしに行こーぜ」 ハルキは笑いながらユウの手を強引に引っ張っていった。 『絶対こいつ手伝う気なんてなかったよ…… 明日は絶対に1人で行こうっと』 【キーコーンカーンコーン】 6時間目終了の合図と同時に帰っていいのが、この学校の方針である。 ユウが眠たそうに鞄に教科書を入れてると、携帯にメールが届いた。 【岡田 玲奈】 [今から屋上に来て] 相変わらず素っ気ない文章だな…… [了解!]と返して行こうとしたら、2年のワルワルメンバーが集結して教室の中に入ってきた。 「こいつだよ。いつもハルキと居るユウって」 1番弱そうなやつに指差しされて、だんだん頭に血が上ってきた。
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