42人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハルキと話したいんだけど、どこにいるか知ってる?」
7人組の中で唯一まともそうな奴が話しかけてきた。
「知るかよ!! そんなに奴とは仲良くねーわ」
「そっか。じゃあまた会ったときに山村が捜してたって言っといてくれ」
「わかったから、もう通してくれねえか?」
そう答えると、全員が納得したらしく、おとなしく出て行った。
『ハルキも、うぜー奴に目つけられたな…』
それから急いで屋上に向かった。
レイナは、とにかく待たされることが大っ嫌いなのである。
「ハァハァ… ごめんな!変な奴らに絡まれてさ」
ドアを開けていきなり謝り、顔を見たら…… そこに立っていたのは、レイナではなく一目惚れしたあの子だった。
ユウはこの状況をなかなかよむことができず、しばらく無言が続いた。
最初のコメントを投稿しよう!