第1章~条件~

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「ハルキと話したいんだけど、どこにいるか知ってる?」 7人組の中で唯一まともそうな奴が話しかけてきた。 「知るかよ!! そんなに奴とは仲良くねーわ」 「そっか。じゃあまた会ったときに山村が捜してたって言っといてくれ」 「わかったから、もう通してくれねえか?」 そう答えると、全員が納得したらしく、おとなしく出て行った。 『ハルキも、うぜー奴に目つけられたな…』 それから急いで屋上に向かった。 レイナは、とにかく待たされることが大っ嫌いなのである。 「ハァハァ… ごめんな!変な奴らに絡まれてさ」 ドアを開けていきなり謝り、顔を見たら…… そこに立っていたのは、レイナではなく一目惚れしたあの子だった。 ユウはこの状況をなかなかよむことができず、しばらく無言が続いた。
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