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「はっ!?ここはどこだ?オレは誰なんだ?」
「下手な演技してんじゃないわよ!!ネズミーランドは、嘘だけど…ほらっ新しく遊園地ができたんだって……行こうよ」
そう言って薄っぺらい広告にでかでかと写真が載って居てインパクトありまくりな紙っきれをオレの鼻先に押し付けて来た……
「オレは『遊園地に行ってはいけない病』という重病に掛かっているんだ……」
「ふ~ん…なら別に違う事でもいいのよ?」
クソッ…完璧立場がエミリの方が上か……、それに他の事って何だよ…わかんねぇな。だったら遊園地で済ますとくのも一つの手だな……。
「よしっ…さぁ行くか!?」
オレはさっきまでのテンションとは180度方向転換した。
「えっ?!行ってくれるの?」
「おいおい…エミリが行きたいって言ったんだろ?」
「それはそうだけど、何だかあっさり過ぎて逆に怪しいわね……」
そう言ってジト目でオレを見るエミリ。
「はっはっは~!何を言っているんだい?エミリボーイ」
「はっ?何その話し方キモッ…しかもあたしボーイじゃないし……」
母さん泣いてもいいですか?
「はいはいどうせキモいですよだ!……で行くのか行かないのか?」
「瞭がどうしても行きたいって言うのなら行ってもいいわ」
おいおい…何だか主旨変わってないか?
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