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そんなこんなでやっと家を出発したオレとエミリ。
今やっと結構人が多い駅に着いた。
「ねぇ瞭?瞭?!」
なんだか知らんが駅に来ただけでテンション上がってる変な子が一人いるんだけど……。
「どうした?」
「なんでこここんなに人が集まってるの?なにかイベントでもあるの?」
「何言ってんだよ…駅何だから人が集まるのは当たり前だろ?……あぁ…駅って言うのはな、主に一般市民の足である電車に乗る所だ」
「そうなんだ~、でんしゃかぁ初めてだな~」
そう言いながら目をキラキラと輝かせてるエミリ。
「よかったな。オレと出会ってなかったら電車にも出会ってなかったかもな!」
なんてどうでも事を言いながら駅の切符売り場に歩いて行く。
「何言ってんのよ!!」
そう言ってオレの背中を思っ切り叩いた後にボソッと呟く様に
「あ、ありがと……」
って言ってたのは聞こえてたけど聞こえてないふりをしといた。
なんでかって?素直に言ってくれた事に対してツッコミを入れるほどオレも野暮じゃないって事だよ……。
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