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「な…なぁ……?」
「なに?」
エミリはうきうきした様子でオレの方を向いた。
「こ、怖くないのか?」
「全っ然!!」
うわ~…この人やっぱ人と感性違うわ。
「そっか…怖くないのか」
オレは正直……もう降りたいぃぃぃ!!
そんなオレを尻目にエミリはどんどんテンションを上げていく。
「本当に良い眺めね~」
そりゃもうてっぺんですからね……。
「ほらっそろそろ落ちるわよ~手離しなさいよ」
オレの手を無理矢理安全レバーから引きはがすエミリ……。
オレはさっきまでの余裕は全く失くなり、とっさにエミリの手を握っていた。
「ちょっとちょっと!!エミリマジで怖いから止めてくれよ!!」
って言った瞬間………
「うわぁぁぁぁー!!死ぬっ死ぬっ死ぬぅ~」
はぁはぁはぁ、死にかけで生還致しました。
「ふぅ~、全然怖くなかったな……おっ写真あるぞエミリ」
「えっ?うん…」
「おいおい。あまりの怖さに腰が抜けたか?」
あっ?調子のるなとか言わないで?っな?!
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