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「おいおい…本当に大丈夫か?」
さっきから下を向いて元気の無いエミリ…。
「大丈夫だもん!!べ、別に瞭に手を握られたからってうれしいわけじゃないんだからね!?」
えーっと……はっ??!
「何を言ってらっしゃるの?」
「だからほらっ!あの写真見なさいよ!!瞭がビビりだからあたしのを握ってるじゃない!」
そう言って指差したのはオレ達が乗ったやつの急降下した直後の写真があった…。それにはオレがエミリの手を握ってめちゃめちゃビビりってる姿が写ってた………。
「へぇ~……写真って500円なんだ意外に安いな」
「違う!!お金のとこじゃなくてあの写真見なさいってば!」
「すまない…オレは写真に写っちまったから魂がこれから抜かれるんだ…」
「いつの時代の人達の考えよ!!そんなに見たくないならいいわ…あの写真買ってくるから」
そう言ってエミリは買いに行こうとした。
「エミリ?」
「なによ」
「……ほらよっ」
そう言ってオレがエミリに渡したのは500円玉。
「…何よこのお金」
変な物を見る目でオレを見てくるエミリ。
「その~、あれだ…その……しゃ、写真代だ」
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