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さっき見た時よりも列が少なくなってるな。
そう思って待ってると直ぐにオレ達の番になった。でもやっぱ恥ずかしいな……。
「どうぞ~」
そう言って係員の人がオレ達を誘導してくれた。
「うふふ……それではお楽しみ下さ~い」
『うふふ』ってなんなんだよ!!?
そう思いながらも乗り込んだ。
ゴンドラの中は思いの外広くて窮屈は感じ無かった。オレとエミリは向かい合って座った。
カップルってこういうのは……普通は隣に座るんじゃないのか?
あっ……オレ達は別に恋人同士でも何でも無いただの幼なじみだったな。
「エミリ」
「なに?」
エミリは短く返事をした。
「今日楽しかったか?」
「えぇ。とっても」
「そうか、ならよかったよ」
か、会話が続かない……なんでだ?下にいたときは普通に話してたのに。
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