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瑠璃の口の端から涎が出てくるのが見てわかる。涎を啜(すす)る音でサッと身を引く。
起きないので今度は頬っぺたを軽く引っ張ってみる。
まだ起きない…
どんだけ気持ち良く寝てるんだよ。
けどこうして改めて見ると可愛い顔してるよな。
蒼が至近距離で瑠璃の顔を観察していると瞼が開き目と目が合った。
見つめ合い硬直すること数秒、瑠璃の頬に赤みがさし視線を逸らした。
「見つめすぎだぞ」
「あ、照れてる」
蒼の冷やかしを無視して「何であんな事になったのだ?」
蒼が唇に指を当て涎を指摘する。瑠璃が拭ったところで逆に質問する。
「その前にあの後どうなったかを教えてくれ」
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