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俺はこれからどうするべきなんだ…
冷たい右腕の接続部に痛みを感じ左手で擦る。
「さ、こんな所に長居は無用だ。早く帰るぞ!」
蒼の暗い様子を打破しようと瑠璃が妙に明るく振る舞い、勢いよく立ったところ、机を蹴りカップなどのゴミを床にばら蒔いた。
蒼は瑠璃が来てから多用するようになった溜め息をつき、ベッドから起き上がりゴミを片付ける。
「もう大丈夫なのか?」
瑠璃が心配そうに訊いてくる。
「ああ、大丈夫だ。悪いな心配かけて」
ゴミを片付け終え、見回りに来た看護婦に礼を告げ病院を後にした。
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