~序章~

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でももういいや…… 再度舌を噛み切ろうとした時、遠くで銃声がし怒号が飛び交った。舌を噛んでいた顎の力を緩める。 暫くして急に静かになった。そして優しげな青年の声がした。 「誰かいますか~いたら返事して下さ~い」 助けが来た! 他の部屋の人達が助けられている音がする。そしていつも見るあの深淵のような眼とは違う優しい栗色の眼が覗いた。 助けにきたと気付き私は叫ぼうとしたか疲労の為掠れた音しか出なかった。
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