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ドアノブを廻す音が聴こえた。
「あれ、開かないな……ドアから放れて物陰に隠れてて下さい」
でもどうやってドアを開けるのだろう。
不思議に思いながらもベッドの影に隠れて事の成り行きを見つめる。
一瞬何か爆発したのかと思うほどの音がしたのと同時に鉄で出来た扉の真ん中が凹み扉が吹き飛んできた。
恐る恐る扉のあった場所を見ると何処にでもいそうな地味な青年が笑みを浮かべて立っていた。
何故か右手にだけ白い手袋をしていて、首にはその地味な青年に似つかわしくない黒い弾丸みたいなロケットと白いペンダントを提げられていた。
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