~回顧~

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男は目を見開いたまま銃を落とし絶命した。 乖は急いで注射針を引き抜く。注射針から残った緑色の粘り気のある薬品が滴り落ちた。 身体の中から全身に火が走るかのような痛みが駆け巡り乖は思わず膝をつく。 「ゴハッ!あ…が…」 「乖!?大丈夫か!?」 閃義が乖を支えるが乖は既に意識が無かった。 閃義は急いで医療班を手配した。 閃義が男に近付き身体をまさぐり解毒薬を探す。普通、毒薬を持っている人間は解毒薬を持っている筈だった。しかし男は持っていなかった。そして閃義の頭にある事が過った。この毒薬には解毒薬がない新種の薬なのかと。 閃義が注射針を拾い上げると注射針にはXC-2557と書いてあった。 すぐに医療班は到着した。
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