紅時雨

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紅時雨

   少女との邂逅を果たした日……青年は、また血の雨を降らせていた。  しかし彼女は驚いた様子一つ見せず、たった一言。 「……着物、汚れたんですけど」  鳥肌が立つ程に何も映らぬ、あの瞳で――。    
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