スターウォーズ外伝～遥かなる宙～

新たなる旅立ち

「ではﾏｽﾀｰｼﾞｮｰｶｽ、噂は真だと認めるのか！？」
「君は我々ｶｳﾝｼﾙの時期候補にも推される男だぞ！」
「お主のﾌｫｰｽに乱れは感じぬ、じゃが‥前回の任務に同行したﾊﾟﾀﾞﾜﾝの報告ではお主の闘いはまるでｼｽ！
無論ﾊﾟﾀﾞﾜﾝの言葉が総てとは思わぬが、
怒りや憎しみは、暗黒面へ繋がる」
「確かに暗黒面に捕らわれる事も無く闘争心でﾌｫｰｽを引き出す者も居ますが・‥」

共和国首都惑星
ｺﾙｻﾝﾄ｡
此処に全銀河のｼﾞｪﾀﾞｲの中心部ｼﾞｪﾀﾞｲ聖堂が在る。
共和国の平和の守護者たる総てのｼﾞｪﾀﾞｲ達の活動を決定する
12名のｼﾞｪﾀﾞｲﾏｽﾀｰで構成するｶｳﾝｼﾙ｡
今ここで１人の
若きｼﾞｪﾀﾞｲﾏｽﾀｰが詰問されていた。
ｼﾞｪﾀﾞｲにあるまじき怒りや恐れを
感じさせるかの
ごとき様々な言葉が

ｼﾞｮｰｶｽと呼ばれたｼﾞｪﾀﾞｲに降りかかる、だが彼はまるで意に介さぬかの如く無言のまま直立している。

いや、ﾏｽﾀｰ達のﾌｫｰｽの乱れを感じ密かに口の端に不適な笑みを浮かべてすら居た。
選ばれた者のみに許された座から身を乗り出し今にも躍り掛かるような者まで居る。12名のｶｳﾝｼﾙに選ばれしﾏｽﾀｰとｼﾞｮｰｶｽの居る
ﾃﾝﾌﾟﾙ最上階の部屋の喧騒が最高潮に達する頃、ｼﾞｮｰｶｽの正面に座り
無表情に沈黙していた男がただ静かに然し大いなる威厳を持って右手を挙げた。その瞬間、先程までの喧騒が嘘の様に静まり返り11名のﾏｽﾀｰ達は一斉に固唾を飲んで彼に注目した。
流石にｼﾞｮｰｶｽまでもが緊張の色も隠さずに、正面に座る男の言葉を待つ。
「ｼﾞｪﾀﾞｲ騎士団の長にしてｶｳﾝｼﾙの議長を務める者として、皆に聞こう。ｼﾞｮｰｶｽは是まで我らｼﾞｪﾀﾞｲのﾏｽﾀｰﾅｲﾄとして数々の任務を収め、共和国の平和維持に多大な貢献をして居る。私は彼の平和を望む心と共和国への忠誠心に一点の曇りも感じぬ、何より今、彼のﾌｫｰｽに乱れは無い、却って諸君のﾌｫｰｽが乱れているようだが・‥ｼﾞｮｰｶｽを罰せよと申すが彼は多くのｼﾞｪﾀﾞｲや人々に慕われ、尊敬や憧憬の対象者、共和国の英雄と呼ばれて居る。彼を処罰しようとすれば、その者達の反発を招き、下手をすれば我らｼﾞｪﾀﾞｲを分断し共和国をも巻き込んだ争いが起きるぞ。ﾌｫｰｽを感じる我らにもｼﾞｪﾀﾞｲとｼｽが在るように共和国の中にも善と悪が存在する。
ｼﾞｮｰｶｽは、ﾌｫｰｽと共和国の法に従い、
争いを調停したに過ぎぬ、無論見る立場に拠っては危険視される事も在ろうが・‥諸君は我らｼﾞｪﾀﾞｲ騎士団の分裂と共和国争乱の火種を蒔く積もりかな？」
鮮やかなﾌﾞﾛﾝﾄﾞの髪と蒼い瞳に穏やかな表情を浮かべ、