出口のない闇

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きっと俺はすぐに逮捕されるんだろう。 捕まるくらいならいっそ死のうかな。 ばしゃん。 最後の一袋を川に捨てた。 しばらくその場にいて、袋が浮き上がってこないことを確認したのち、近くに停めた自転車の所に戻っていった。 「ふう。」 自転車のサドルに座る一息ついた。 体と心がくたびれている。 しかしこんなとこで時間を潰しているわけにもいかない。 アパートに帰って部屋と風呂場の血を拭き取らないと。 かしゃん。 自転車を発進させようと足に力を入れた。 どごっ。 「えっ!?」 一気に視界が歪み、後頭部に鈍い痛みが走る。 そのまま自転車とともに倒れ込んだ。 一体何が起きた? 朦朧とする意識の中で人影が視界に入り込んだ。 「知・・・・香・・・?」 そこには切り刻んで川に捨てたはずの知香が立っていた。 「なんで・・・お前が?」 薄れいく意識の中で知香の口元がぐにゃりと歪んでいくのがわかった。
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