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背中に冷たい感触が広がっていく。
無理だ。
これ以上は無理だ。
一回部屋から出ないと。
ぐるりと向きを変え、一気にドアに向かっていく。
「ウフフ。ニガサナイヨ?」
首筋にずるっと巻き付いてきた。
ぎゅち。
「うっ。」
鈍い音とともに一気に首が締め上げられる。
「かはっ。あっ。」
そんなのありかよ?
ぎゅち。
さらに首を締める力が強くなっていく。
ドアまであと数歩のところで力が抜け、床に思い切り倒れ込んだ。
チャンスは2回あるんじゃないのか?
なんでだよ?
死にたくないよ。
ゆっくりと意識が遠退いていく。
「・・・・・くそっ。」
ぼきっ。
何かが折れる鈍い音とともに、目の前を暗闇が包み込んでいった。
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