非通知電話

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その時のユウタの顔は今まで見たことなかった。すごい形相で一瞬俺を睨んだ…だが、すぐいつものユウタに戻った。 ユウタ「マジで!?俺にだけ教えてくんね?」 無理に明るい調子で言ってるように思えた。どうにか犯人を絞るように発言しなければ、 ケンタ「じゃあ逆に聴くわぁ。ユウタは《非通知さん》このクラスのヤツだと思うか?」 ユウタ「どうだろ…違うと思うぜ。」 黒!!いっきに絞り込めた。 ケンタ「残念。このクラスのヤツだよ。」 ユウタの顔が固まった。 ケンタ「男だと思う?女だと思う?」 ユウタ「女かな…電話の口調が女っぽかったし。」 これも黒。ユウタはとことん違うことを言うつもりか。そこまで犯人がばれてほしくないのか!? ケンタ「…男だよ。」ユウタは驚きのあまり目を見開いていた。 ユウタ「何でじらしてんだよ。早く教えろよ!!」 …少し怒ってるように感じた。
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