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ルームキーを受け取り、
私たちはエレベーターへ向かった。
「32階だって」
エレベーターに乗り込むと、
蓮は、そう言って笑った。
「まあ…、32階…?」
私たちが、32階で喜ぶのには訳があった。
32階の32は、
私の誕生日である、3月2日。
また、3月2日は蓮の誕生日でもある。
蓮と私は、誕生日が同じなのだ。
また、挙式をあげた今日は3月2日。
そして、ルームナンバーの32階。
なんとも運命のように偶然が
重なりあっているのだ。
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