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「兄貴のトコだょ」
「あっ向かいのお兄さん?」
「そうだ 前から約束してるし 信二に面会出来るって言うしな」
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るり子は少し不満げに しかし驚いた様に言った
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「私10日ぶりだから楽しみに来たけど それじゃあ仕方無いか」
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俺はるり子の言う楽しみとは何かを考えて少し苦笑が浮かんだ様だ いきなり裸になる様な気がしたのだ
「大クンなに笑ってんのさ」 「えっ!俺笑ってたか?」 .
「笑ってたょっ!それより面会って、大広サンは身元引受人だから出来るのかも知れ無いけど 大クンも一緒に出来るのかな?」
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「う~ん、俺も一応 兄貴にはその辺りは聞いたけど 兄貴は大丈夫だの一点張りだからな」
「あのね大クン 拘置所は警察の留置所と違ってさ、かなり規則が厳しいんだよ いくらお兄さんでもどうかな?」 と首を傾げた
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俺もそれは分かっていたが…
「あのな るり子 今迄 あの兄貴が出来なかった事はないんだ だから 今回も俺やるり子には分からん手段が有る筈だょ」
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るり子は 納得の行かない顔付きで立ち上がり食事の後片付けを始めた
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俺はそんな るり子の朝っぱらから妙に色気ムンムンの後ろ姿を見ながら
これは仕方無いか、こんな体がはっきり見える半裸?状態の女に密着されたら
俺も尻くらいは触るかも知れんな等と コ-ヒ-を飲みながら思っていると
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「大クン、今 私のお尻見てるでしょう」 と
皿を洗いながら、振り返りもしないで言う
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俺は左手にコ-ヒ- 右手に煙草を挟み 一瞬固まった
「いや、お前のケツなんか見てないな」
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「まぁ どうでもいいけどさ 大クンが さっき 男は1日24時間365日 とか言ってたからね…」
「そんな事言ったか?」
「言ったょ!」
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全く 朝飯時間には相応しく無い話題だった
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るり子は 俺を見透かす様に言ってのけた
「大丈夫だよ、いくら私だって 信二クンにこれから面会に行く 大クンの前で この前の様にいきなり裸になったりはしないからさ…」
俺は思った 俺が出掛け無ければ るり子はこの前と同じく直ぐにでもSEXを挑んだ事だろうと
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るり子が言った、洗い物が終わり手を拭きながら
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「大クン 何時に 行くの?何を着て行くの?」
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「10時だよ」
「9時半だょ 時間無いょ」 「事務所は目の前だからな」
「今、私用意して上げるよ ス-ツだよね 面会だから温和しいネクタイとか温和しい色がいいよね」 と
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まるで嫁にでもなったかの様なはしゃぎぶりだ…俺はるり子の用意に従った
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