LESSON1 テヲツナグ

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「みぃさー」 麗奈があたしの前の席に座りながら言う。 今は二時間目の休み時間。 良平は朝から席を動かず、何やら考えてる。 喋りたいのになー…。良平はそうやないんやろか。 麗奈があたしの耳に、顔を寄せて囁いた。 「ちゅーしたの?」 「っはっ?!だ、誰と?!」 思わず大声を出してしまった。 麗奈が、「バカ!」とばかりに、あたしの頭を叩く仕草をする。 「良平君に決まってるやん!!それとも他にいんの?」 そう言う麗奈の顔は、始終ニヤニヤ。 いきなりそんなことを聞いてくるもんやから、慌てたあたしは、「いやいないけど…」とか何とか、もごもご口の中で呟いた。テンパりMAX! 「で、まだ?」 まだあたしを虐め足りないようで、楽しそうに首を傾げる麗奈。 真亜と言い麗奈と言い………、あたしで遊んでるやろ!
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