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「みぃさー」
麗奈があたしの前の席に座りながら言う。
今は二時間目の休み時間。
良平は朝から席を動かず、何やら考えてる。
喋りたいのになー…。良平はそうやないんやろか。
麗奈があたしの耳に、顔を寄せて囁いた。
「ちゅーしたの?」
「っはっ?!だ、誰と?!」
思わず大声を出してしまった。
麗奈が、「バカ!」とばかりに、あたしの頭を叩く仕草をする。
「良平君に決まってるやん!!それとも他にいんの?」
そう言う麗奈の顔は、始終ニヤニヤ。
いきなりそんなことを聞いてくるもんやから、慌てたあたしは、「いやいないけど…」とか何とか、もごもご口の中で呟いた。テンパりMAX!
「で、まだ?」
まだあたしを虐め足りないようで、楽しそうに首を傾げる麗奈。
真亜と言い麗奈と言い………、あたしで遊んでるやろ!
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