一週間

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気持ちを落ち着かせながら、階段を降りる。 顔の熱を冷まさないと…。 洗面所に向かうと先客がいた。 「おはよ」 顔を上げ濡れた顔で、あたしそっくりな目がこっちを見る。 双子の姉、真亜。 「顔赤いけど、どしたん?」 タオルで顔を拭きながらも、目線はあたしから離さない。 好奇心でキラキラした目。 間違いない、おもしろがってる!! 「別に~」 あまり見られたくないから、 急いで洗面台に立ち真亜を押し退ける。 意外にもすんなりと場所を譲った。 けど、顔を拭き終わっても、洗面所から出ていかない。 あぁ、もう……見なくても分かるわ。 真亜はニヤニヤしてる。 あたしの顔が赤い理由を知ってる。 それをおもしろがってるんや!あほッッ!! 水で濡れているのに、顔の火照りは引かへん。寧ろ、益々熱くなる。 そして、トドメは真亜の次の一言。 その一言で、あたしの顔から火が出た。 いや、比喩とかじゃなく!! 絶対!ほんまに!!顔が火を噴いたの!! 水気が一気に蒸発したもん! 「良平君のモーニングコール?」 あぁ、声が笑ってる……。 悔しい、悔しいけど、あたしは何も言えない。これ以上言っても、ドツボにハマるだけやから。ここ一週間ずーっとこの調子。 あたしをからかって楽しんでる、悪魔な姉。 真亜のあほッッ!!
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