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――ジャー
ちゅう…。
――ジャー
それ以上……。
――ジャー
え、え、えっちってこと?
――ジャー
いつの間にかあたしの体の動きは止まってて、洗面台前屈みになった状態のまま、指の間からは水がとめどなく流れ落ちる。
ちゅー…。
良平の顔が目の前に浮かぶ。
唇……
いや、無理無理無理!!
頭をめちゃめちゃに振り、蛇口を閉め、ため息をつく。
鏡に映った情けない自分の顔を見てると、真亜の高笑いが聞こえる気がした。
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