──いつもと同じ──

8/8
前へ
/8ページ
次へ
「逃げなきゃ……」   ユリは呟くと走り出した。   アスカはそれを目で追っていた。   ふらふらとしながら必死にユリは走る。   「きゃぁっ!!」   べたんっ……とユリは倒れた。   必死に涙を堪えながら立ち上がり、また走りだす。   「……はぁ」   アスカは溜め息をつくと、首を振った。   「……ったく……バカだ俺は」   呟くと急いでユリを追い掛けた。   「おい、取り敢えず逃げたいんだよな?」   「あ…あなたにはっ……関係…ないっ!!」   息を切らしながらアスカを睨んだ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加