第三章 『それぞれの想い』
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『もう遅いし戻るか。』 時計を見ると10時を回っていた。 そーいえば、藤野先輩はどうしたんだろう? 『おーい。聞いてんのか?帰らないんなら、おいてくよ。』 先輩はそう言って歩いていってしまった。 『あの、ちょっと待ってください。』 あたしは慌てて樋口先輩の後を追った。 藤野先輩のことが少し気になったけど、とりあえず宿舎に戻ってみることにした。
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