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樋口先輩と歩って宿舎に戻る途中、あたしはまたボーっとしていた。
だって、藤野先輩が約束を忘れるはずない…
どうしたのか心配になった。
そんなことを考えていると、何かにつまづいて転びそうになった。
まさかとは思ったけど、樋口先輩があたしの体を支えてくれたので転ばなくてすんだ。
『おまえ、あぶなっかしいなぁ』
『す、すみません…』
なんだかすごく恥ずかしかった。
それに、ドキドキもした。
だ、だって…先輩の手があたしの体に触れたのだ。
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