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小さな演奏会が終わると、私達は帰路に着く。
「これで愛華と一緒に帰るのも最後か…」
由宇が呟いた。
「そうだね。いろいろあったよね…」
思い出話に花を咲かせる。
どちらからともなく目を閉じて唇を重ねる。
「あ!!」
私の叫び声に由宇が何事かと視線を投げかけてくる。
「制服デートしたかった…」
「これから街行くか?俺制服今日で最後なんだけど」
由宇が笑う。
「うん!!」
私は由宇の手を取って歩き出す。
家とは反対方向へと。
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