-Taglich Zusammenbruch-

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一人の少年が静かに立ち上がる。 そして---。 「天貝先生、僕が皆を守ります。」 遼は力強く、そして皆を守る決意をした瞳で天貝先生に言う。 「遼!?」 「遼君!?」 翼、桃は遼に駆け寄る。 「いいんだ、どうせやらないと皆死ぬ。 そしてここで翼と桃を死なせたくないんだ…」 「鎌山君…良いのね…?」 「…はい。」 「…このカプセルを飲んで。飲むと一時的に仮死状態になり、再び目が覚める時…君は人間ではなくなる。」 遼は何も言わずカプセルを飲む。 だんだんと意識が朦朧となる中、 胸の奥が冷たくなる感じがした---。 「鎌山君は貴方達の為に人間を辞めた。 鎌山君が目覚めるまで私達で化けモノの侵入を食い止めるのよ!!!」 その時だった---。 ベキンという音と共に化けモノが這いずるように体育館に侵入する。 「でぇぁぁぁぁぁ!!!」 体育館に侵入した化けモノにバットで殴る。 「よしっ!これならっ…!?」 化けモノは効いているのか 効いていないのか分からないアクションをする。 しかしアクションが止まったその刹那、殴りかかった男子生徒に泥みたいな液体を浴びせる。
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