-Taglich Zusammenbruch-

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「えっ…!?」 それは一瞬の出来事。 泥を浴びせられた男子生徒は一瞬にして石化-ゴーレム-になる。 そして、石化した男子生徒、いやゴーレムは再び動き出す---。 そしてゴーレムは仲間である生徒達を襲う。 化けモノの泥を浴びてしまうと石化-ゴーレム-となり、化けモノになる---。 つまり、人間の数だけ化けモノは増殖すると言う事だろう。 化けモノに襲われた人間がゴーレムになり人間を襲う---。 それは連鎖。 最悪の事態。 それは学園の人間達が全員化けモノになるという事。 学園の人間達が全員化けモノになった時、 学園外に化けモノが放出され日本中が化けモノだらけになる。 それだけは食い止める他ない。 しかし、鎌山遼が目覚めるしか手段が無い。 「遼が目覚めるまでは持ち応えなアカン!!」 翼は石化-ゴーレム-した男子生徒を再び背負い投げをする。 「ビシャァァ!」 翼が持っていたミネラルウォーターが衝撃によってゴーレムに吹きかかる。 「チッ…やはり利いとらんか…」 翼は構え直す。 しかしゴーレムは硬直している。 そして---。 ゴーレムの体が溶け露出し、男子生徒の体が見える。 「なんや…弱点あるやんか…」 翼はニヤリと口を横に広げる。
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