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「皆!水や!化けモノになってもーた奴に水をかけるんや!!」
翼はゴーレムの弱点を叫ぶ。
しかし---。
ゴーレムの露出した部分が再生するかのように塞がる。
「どうやら、時間稼ぎにもならんか…」
「でも何もしないよりかは良いよっ!!」
桃と天貝先生はいつのまにかホースを構え、水を噴射する。
化けモノ達に大量の水を吹きかける。
しかし人間が化けモノになったゴーレムには利いても純粋な化けモノには利くのか。
化けモノは大量の水を吹きかけられると溶け、一面が泥の水たまりになる。
「おお…本物の化けモノの方が利いてるやん」
あっけなく水たまりになった化けモノを見て言う翼。
しかし、水たまりから一回り以上大きい化けモノが構成される。
「キン○ス○イム…?」
桃は首を傾げながら言う。
「アホゥ!!そないな事言ってる場合やないで!」
翼は桃の手を引き距離を取ろうとする。
が、ゴーレムによって囲まれていた。
ジリジリと追い詰めるゴーレム達。
そしてキングな化けモノ。
次々と仲間がゴーレムになってしまう。
もはや生徒らは半数になっている。
「死ぬ」
翼と桃の脳裏に浮かぶ二文字。
そして次の瞬間、大きな衝撃が走る…。
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