-Wing Maschine-

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「ドスン!!」 鈍く、重い音。 バケモノの腕叩きつけによる衝撃。 それは二人の生徒 翼と桃を襲った。 バケモノは振り落とした腕をあげるが、二人の姿が無い。 二人を目視する為、キョロキョロと体を左右に動かす。 その時だった。 「よくも好き放題してくれたな…」 上から抑場ない声。 それは背中から白銀の翼を羽ばたかせてる遼。 そして遼の腕にはぶら下がるようにつかまる翼と桃。 二人を地面に降ろす。 「遼君…大丈夫なの?」 桃は仮死から起きた遼の体を心配する。 「…ああ」 遼は表情一つ変えず返事をし、バケモノへ向かい飛ぶ。 「…遼…君?」 普段と様子が違う遼に桃は動揺を隠せない。 遼は掌から磁場を発生させ武器を構成する。 それは巨大な白銀の大鎌。 遼は白銀の大鎌をしっかり構え、バケモノに上空から突撃する。 「あああぁぁ!!」 勢い良く降り回した大鎌がバケモノの腕を斬り落とす! バケモノは腕が斬り落とされた瞬間、遼に向かい泥を吐き出す。 泥は翼に直撃し、 白銀の翼は灰色な化石に侵食され包まれていく。 「それを喰ろうたら奴ら同じバケモノになってまう!!」 翼が叫ぶ。 遼は未だに無表情でコクンと顔を傾ける。
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