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遼の大鎌は普通の武器では無い。
バケモノと同じ、磁場から構成される武器。
そんな武器で斬りつけられた翼が心配なのか、桃は天貝先生に怪我を見て貰う。
「…大丈夫、ただの切傷よ。」
「良かったぁ…」
「心配し過ぎや!
んでセンセ、遼があんなに変わってもーたのはなんでや?」
「私が飲ましたカプセルの影響ね。
一時的、もしくは永遠に人間的感情を失うわ」
「そんな!!
じゃあ、遼君は一生あのまま…?」
「私は言った筈よ。
飲んだらただの人間では無くなると。
後は彼次第。」
天貝先生は遼をチラリと見る。
遼は静かに、そして一言も喋らずにジッと座っている。
まるでロボットの様に…。
「私が飲ましたカプセルはね、磁場物質化という物でね。
磁場からイメージした物を創りだす事が出来るの。」
「それってバケモノと似てるやん…」
バケモノは磁場から構成されている。
同じく遼も磁場から翼と大鎌を構成している。
「ええ、つまり鎌山君はバケモノと同じ類と…いう事になる。」
「ちょい待ち、センセ。
じゃあ遼も磁場からバケモノを創れるんか?」
「良いトコを気付いたわね。でもこう考えられない?
鎌山君と同じ様な人間がこの事態を招いたと…」
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