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学校に登校した遼は教室、自分の席に付くと途端に机にうつ伏せになる。
「頭…痛い…な…」
そんな学校に来た早々、景気の悪い顔をする遼の元に二人の男女が寄る。
「遼、また夢みたんか-?」
「遼君、また頭痛するの?大丈夫?」
愉快に関西弁を操る八重歯の男。
遼が頭痛に襲われている事を気がつき、心配する背が低めの女の子。
「おはよう、翼、桃。」
そう呼ばれた永田翼に天童桃の二人。
3人は保育園から友人、つまり幼なじみで小中高同じクラスと昔からの腐れ縁である。
遼は続けて言う。
「うん、また夢を見たよ…」
遼は頭のコメカミを親指でグリグリ押す。
「まぁ、調子悪いなら保健室行った方がええんちゃう?」
「じゃあ私が保険室に連れて行くよ。遼君立てる?」
「桃、ありがとう。翼、先生に保険室に行ってると伝えてくれない?」
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