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「OK、OK、さっさと言って来い。」
手をヒラヒラさせながら桃と遼を教室から出るのを見送る。
保健室に付くとオイルの臭いがツンと鼻を突く。
「天貝先生、保健室でエンジン分解とかしないで下さいよぅ…病人が来るんですからぁ」
「あはは、ごめんなさいね、んでまた鎌山君は頭痛かしら?」
保健医である天貝祐実先生。
優しく美人ではあるが
保健医という一方で工学技術の担当教師でもある変わった先生である。
「とりあえずベッドで少し寝なさい。
あまりに酷い様なら帰宅ね」
こんなオイルの臭いがする保健室で休んでも余計に調子悪くなるよ…と思う遼であった。
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