異世界に飛ばされたら。

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ギャアアアアアアアアア!!! 遠くで銀河の断末魔が聞こえる。 「銀河の断末魔が聞こえるって事は、こっちには追って来ないのよね。」 心配?するわけないじゃん。アイツならなんとかするでしょ。 少し歩くと大きなドアを見つけた。 「おじゃましまーす。」 何のためらいも無しに入った。 今は、そんな気分。 「わあ!凄っ!」 その部屋の中には大量の種類の武器があって、そのほとんどが刀や盾だった。 「これ本物かな?凄いなあ。」 アタシが勝手に武器をイジリだしたその時、 バタン!! 「!?」 急に入口のドアが閉まった。 ・・・アタシ閉じ込められてんじゃん!! 「・・・」 ・・・誰かいる。 でも電気がないから、真っ暗だから見えない。 かろうじて感じる殺気。 生まれて初めて、尋常じゃない程の殺気を感じた。 「銀河?」 「・・・」 「・・・サイヤ人。」 「・・・」 銀河ならばサイヤ人と呼ばれた時点でキレている。 銀河じゃないな。 ゴリゴリ・・・ 大きめの岩と岩が擦れるような音が入口から聞こえた。 (・・・入口?) (・・・岩?) (何でよ。) (さっき岩なんか無かったのに。) ヤバイ。アタシ今ビビってる。 暗闇の中、ビビりながらも手探りで使えそうな武器を探した。 もちろん相手にばれないように、音を立てずに。 こつん (あ、何かあった。) 棒のような物に指先が触れた。 (・・・鎌だ・・・。) (マンガとかでよく見る、死神のカマ・・・。) どうやらその鎌は二本セットになっているらしく、ヒモで束ねられている。 そーっとヒモを外し、両手に鎌を持ったアタシは・・・ 相手に向かっておもいっきり振り下ろした。
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