1008人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は全身汗だくになりながら、
「えー・・・王女様、そのハンマーはどこから持って来たのでしょうか?そして、そのハンマーで一体何をなさるつもりでしょうか?」
と聞いた。すると王女様は気持ち悪いくらいの笑顔で、
「魔法で出したのよ。そしてコレで今からアンタのアタマ叩き割るの♪」
とハンマーを振り下ろすと同時に答えた。
ハンマーで殴られる瞬間の俺は、ムンクの叫びのような顔をしていたという。
(ガニメデ談)
俺がハンマーで殴られまくってめちゃくちゃになってきた時、愛田が鎌を持って走ってきた。
「がっ・・・ガニメデさーん!助けてくださーい!!なんか変な岩に・・・って銀河どーしたの!!」
もはや人の形を保っていない俺を俺と確認出来るのは幼なじみのお前でないと無理だ。持つべき物は友達・・・
「あれ?ガニメデさん、この赤い髪の女の子はどなたですか?」
はい。俺の心配タイム終~了~。
「この方は私達の住む国の王女、イオ・アークトゥルス様です。」
「へー。はじめまして。愛田と申します。今後ともよろしくお願いします。」
「・・・ふーん・・・アンタはコイツと違って常識はあるみたいね。」
「ドーセオレハジョウシキナイデスヨ…」
銀河が隅っこの方でなんか言ってる。
アタシは話のジャマにならない所まで銀河を転がしていった。
「あ、愛田さん。」
「はい?」
「その鎌どこで見つけたのですか?」
「あ。実はさっき岩みたいな変なヤツに襲われたんです。」
最初のコメントを投稿しよう!