1008人が本棚に入れています
本棚に追加
「岩みたいな変なヤツですか?」
「そーなんです。さっき銀河と別れた時に、その岩みたいなヤツと出会っちゃったんです・・・武器庫みたいなトコで。」
「・・・ガニメデ、ちょっと・・・」
イオちゃんがガニメデさんに耳打ちをした。
ってかちゃん付けしていいのかな?
そしてその間に銀河がまた復活した。
「なあ愛田。その鎌はアレか?その武器庫でみっけたのか?」
銀河は鎌にキョーミシンシン。
「うん。他にもイロイロ武器あったよ。・・・って何目ェ輝かせるのよ。子供かアンタは。」
「男はいつまでも少年の心を持っていないとダメなんだよ。」
「精神年齢と知能指数低いだけでしょうに。」
鎌を奪われて、殴られた。
しばらくしてガニメデさんがアタシ達に声をかけた。
「銀河さん、愛田さん。聞いて下さい。」
かなり真剣な声で。
「愛田さん。あなたがさっき出会った岩は『ゴーレム』と呼ばれる魔物です。」
「魔物ですか。何か弱かったですけど。鎌は効かなかったけど、蹴ったらバターンって・・・」
「倒れただけでしょう?魔物というのは死ぬと消滅するんです。灰になって。」
「魔物ってのはね。」
次はイオちゃんが口を開く。
「ゴーレムだけじゃなくて他にもいっぱいいるの。そして全ての魔物にレベルがあるのね。」
「そのレベルって何段階あるんだ?」
ビシーン!
銀河がタメ口をたたいた瞬間、イオちゃんにビンタされた。
「喋り方。」
「・・・スミマセン。」
頬を押さえて涙目で謝る銀河。
「一番高いレベルは100。そしてさっき愛田君が戦ったゴーレムが・・・」
「ゴーレムが・・・?」
「20よ。」
「アレ?思ったより低くね?タメる必要ねーじゃん。」
ピシーン!
「喋り方。」
「・・・ごめんなさい。」
またビンタされた。
学習しなよ。
最初のコメントを投稿しよう!