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「レベル20でもかなりの強さよ。」
「どれくらいお強いのですか?王女様。」
「アンタ私のことバカにしてるの?」
これが頭が悪い俺なりの精一杯の敬語なのだが。
「レベル10のモンスターでも大人15人でやっと倒せる強さです。」
ガニメデさんが手元の資料をみて言った。
「じゃあアタシが戦ったゴーレムは・・・」
「魔物というのは四つのステータスを持っています。『攻撃力』『防御力』『スピード』そして『魔力』なんですが、ゴーレムは『スピード』が低い代わりに『防御力』が極端に高いんですね。だから愛田さんの鎌が効かなかったのでしょう。」
「なるほどねー。」
愛田は話の内容を全て理解したらしいが、俺はアタマ爆発寸前だった。
「っと、こんな所でのんびり話している場合じゃないわ。3人とも早く逃げましょ。」
「何でだよ。そのゴーレムを倒さねーのか?」
ピシーン!
「・・・反省してます。」
またまたビンタされた。
「さっきの話聞いてなかったの?私達四人全員でも勝つのは無理なのよ!」
「・・・」
銀河は何か言いかけたが、すぐに口を閉じた。
「どったの銀河。珍しく真剣な顔して?」
「んー・・・いや・・・俺だったら倒せるかなーって思って。」
「じ・・・」
自信過剰じゃない?と言いかけたけど、あまりにも銀河が真面目な顔をしているのでアタシは喋るのをやめた。
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