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「なあ愛田。その武器庫ってどこにあったんだ?」
「んー?あっちの角を曲がった先。つきあたりの右のおっきいドア・・・ってアレ?」
・・・いない・・・
「・・・あのバカ。」
アタシは鎌を持って武器庫へ走って行った。
「あれ?」
しばらくしてガニメデと何か話をしていたイオが、銀河と愛田がいないことに気付いた。
「あれ?お二人共いませんね。どこ行っちゃったんでしょうか?」
ガニメデはキョロキョロ辺りを探している。
「・・・そんなの決まっているじゃない。逃げたのよ。さっきの話にビビって。だから私は王宮の人間以外信じないって言ったのよ。」
冷たい目をして。
「そっ・・・そんなことありません!!!」
「っ!急に大きな声出さないでよ!」
「あの方達は女王様が救世主と予言した方です!絶対に逃げ出したりなんかしません!」
「・・・どこにそんな保証があるのよ・・・何でそんなことが分かるのよ!」
「・・・ただ私は・・・あの方達がとても強い心持ち主だと思うのです!」
「・・・でも・・・!」
「王女様!!」
「・・・?」
「私には分かるのです。感じるのです。」
「・・・何を?」
「あの二人が、真の英雄だということが・・・」
「・・・」
「・・・確信は無いですけど。」
「無いの!?」
・・・二人の後ろに、ゴーレムが近づいていた。
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