異世界に飛ばされたら。

20/25
前へ
/447ページ
次へ
その大剣はとても美しい装飾が施されていた。 たくさんの宝石が埋め込まれており、刃の部分は鋼を使用して非常に頑丈に出来ている。 ちょっとやそっとじゃ壊れそうにない。 てゆーか傷一つない。 「キレイだねぇ。こーんなキレイな剣、銀河にはもったいないよ。」 「んー。確かに。でも他の武器じゃ俺には合わねーよ。」 「まあ、そうだけど。」 「ところで愛田君。」 「何でしょう銀河君。」 「ここにある武器って勝手に使っていいのかな?」 「・・・場合によるね。」 「・・・どんな場合?」 「ゴーレムに襲われた場合?」 「ゴーレムの気配すらないね。」 「「・・・」」 俺達の間にしんみりとした空気が流れた時、遠くから悲鳴が聞こえた。 「オイ!今の悲鳴は・・・!」 「ヤバイ!さっきのゴーレムがあっちに行ったんだ!!」 「愛田!!」 「何!?」 「こーゆー場合はどうなんだ!?この剣を使っていいのか!?」 「・・・どう思う?」 「分からん!!俺バカだから!!」 「・・・いいんじゃない?」 「よし!!分かった!!」 そう言うと銀河は80キロはある大剣を片手で軽々と持ち上げて走って行った。 「・・・どっちが化け物だか・・・」 アタシも鎌を持って追いかけた。
/447ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1008人が本棚に入れています
本棚に追加