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その大剣はとても美しい装飾が施されていた。
たくさんの宝石が埋め込まれており、刃の部分は鋼を使用して非常に頑丈に出来ている。
ちょっとやそっとじゃ壊れそうにない。
てゆーか傷一つない。
「キレイだねぇ。こーんなキレイな剣、銀河にはもったいないよ。」
「んー。確かに。でも他の武器じゃ俺には合わねーよ。」
「まあ、そうだけど。」
「ところで愛田君。」
「何でしょう銀河君。」
「ここにある武器って勝手に使っていいのかな?」
「・・・場合によるね。」
「・・・どんな場合?」
「ゴーレムに襲われた場合?」
「ゴーレムの気配すらないね。」
「「・・・」」
俺達の間にしんみりとした空気が流れた時、遠くから悲鳴が聞こえた。
「オイ!今の悲鳴は・・・!」
「ヤバイ!さっきのゴーレムがあっちに行ったんだ!!」
「愛田!!」
「何!?」
「こーゆー場合はどうなんだ!?この剣を使っていいのか!?」
「・・・どう思う?」
「分からん!!俺バカだから!!」
「・・・いいんじゃない?」
「よし!!分かった!!」
そう言うと銀河は80キロはある大剣を片手で軽々と持ち上げて走って行った。
「・・・どっちが化け物だか・・・」
アタシも鎌を持って追いかけた。
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