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アタシ達が悲鳴の聞こえた場所に行くと、ガニメデさんが頭から血を流して倒れていた。
「おっ・・・おい!アンタ大丈夫か!」
銀河がガニメデさんに駆け寄る。
「わ・・・私は大丈夫です・・・それよりも王女様が・・・」
「王女!?アイツどこ行ったんだ!?」
「ゴーレムに連れていかれました・・・お願いです・・・王女様を・・・王女様を・・・」
「もういい!無理すんな!」
「・・・銀河。早く行こう。急がないとイオちゃんが危ないよ。」
「でもこの人はどーすんだよ!!怪我人を放って置くわけにはいかねーだろ!!」
「あ、私なら大丈夫です。これくらいの傷なら魔法でスグに治ります。」
ガニメデさんが起き上がり、光に包まれると一瞬で傷が消えた。
「なら死にそうな声出すんじゃねーよォォォォォォ!!!!!!」
銀河が飛び蹴りでガニメデに突っ込んだ。
「怪我人出すなァァァァァァ!!!!!!」
ガニメデさんに飛び蹴りで突っ込んだ銀河にアタシが飛び蹴りで突っ込んだ。
一つの芸術品の完成だ。
「・・・って芸術品作ってる場合じゃないわよ!!早くイオちゃん助けなきゃ!!」
「そ・・・そうだった!!急がねーと!!」
「お二人共、頑張って下さいね!!」
「あれ?アンタは行かねーのか?」
「私は戦闘には向いていないので・・・」
「え?でも・・・」
「お二人の足を引っ張るかもしれませんし・・・」
「いや、でも・・・」
「頑張って下さいね。」
「いや、それでも・・・」
「頑張って・下さいね。」
「・・・おう。頑張る。」
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