異世界に飛ばされたら。

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「おーし。んじゃゴーレムをぶった切りますか!」 俺はゴーレムに剣を向けた。 「その前に一言言っていい?」 「何だ?」 「その大剣なんだけど。」 「あーコレ?武器庫にあったから勝手に持ってきた。」 「その武器はね、1000年前の伝説の戦士が使用していた武器なのよ。」 「へー。俺以外にもこんなデカイ武器を扱えるヤツがいたんだなー。」 「いや、そこじゃなくて。」 「?」 「アンタ・・・バチ当たるわよ。」 「さあゴーレム覚悟しろー。」 「聞きなさいよ。」 大剣を担いでゴーレムに斬りかかる。 (人型なんだから頭を切り落としたら勝てるだろっ!) 「くらえ!正義の一撃ィ!」 ガキーン!!! 「ぐおおおおおあああああ!!!!コイツ頭硬ええええ!!!!」 俺に大ダメージ! 手が痺れて動けなくなった俺にゴーレムが余った片腕で殴り掛かってきた。 「ヤベッ!!」 ガチン!! 「・・・アンタさあ、もうちょっと先の事考えて行動しなよ・・・」 そこにはゴーレムの腕を鎌二本で支えている愛田がいた。 「おー!助かったぞ愛田!サンキューな!今度ジュースおごってやる。」 「しかし器用なミスするね。手が痺れて動けないなんてマンガみたいな展開じゃん。」 まあ今の言葉はアタシにそのまま帰ってくるんだけどね。 「まあ、バカだからな。」 今の言葉はアタシにバカと言ったのと同じ意味を持つんだけどね。 「アンタ達・・・話するのはいいんだけどゴーレムが目の前にいるのよ?」 「「あ、忘れてた。」」 「あれ・・・何か急に不安に・・・」
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