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銀河とアタシは部屋にいた。アタシ達が最初にひっくり返ったり突き刺さったりしてた部屋とはまた別の部屋らしい。
「・・・ヒマだな。」
「・・・ヒマだね。」
「ガニメデさんがここで待ってて下さいって言ってからもう20分くらい経ってるぞ。」
「22分くらいじゃない?」
「変わんねーよ。」
その時、ドアがガチャリと開いてイオちゃんとガニメデさんが入ってきた。
「二人共、いるわね。」
「おう。いるぞ。」
ピシーン。
ビンタされた。
「スミマセンね。銀河は敬語なんて知らないから。」
「別にいいわ。もう慣れたから。」
「慣れたならビンタするのやめてくんね?」
ピシーン。
「・・・もう俺喋んねえ。」
銀河がぐったりして部屋の隅っこにうずくまった。
「ところでガニメデさん。アタシ達をこの部屋に呼んだのは何か理由があるんでしょ?」
「はい。ありますよ。」
「その前に一つ聞いていいですか?」
「なんでしょう?」
「今更なんですけど・・・」
「はい。なんでしょう?」
「凄く今更なんですけど。」
「はいはい。なんでしょう?」
「この建物って何なんですか?」
「魔法学園です。」
「即答ですね。」
イオちゃんが部屋にあった椅子に座り、話し始めた。
「全部話すと長くなるから要点だけを話すわ。」
「要点って何だ?」
「コイツはスルーして下さい。」
「最初からそのつもりよ。」
「おい・・・いい加減グレるぞ・・・」
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